ファッションと、幸せな毎日~パーソナルスタイリストの日記~

ファッションは悩ましくて、楽しくて、楽しい。

“一年3セットの服で生きる”に向いているのは、こんな人

 

あきやあさみさんの書いた、“一年3セットの服で生きる”を読みました〜。

タイトルからして衝撃ですよね。一年で、たった3セット!ということは、上下セパレートとしてもトータル6着!

 

パーソナルスタイリスト界隈の中でもかなり異色な方だと思いますが、果たしてあきやさんとはどんな方なのか?

そして、この服の選び方に向いているのは、どんな人か?「服装心理診断®︎」の観点から、考察してみます。

 

 

◆◆◆

まず、あきやさんのパーソナリティについてこう予想します。

 

①“規律性”が高い

規律性…自分なりのこだわりが強く、マイルールでもって服を選びたがる。

それを強く表す一文が、これだと思います。

“…心の中に「確固たる自分」を持ち、そのコンセプトに合った服しか着ないと決めたのです。”

「これしか着たくない」というのは、規律性の高い方の常套句のようなもの。正しくは「これは着たくない」と、条件やハードルを設けたがる性格なのですが、服に迷わず、自分らしくありたいという想いに裏打ちされた言葉ととれます。

ご自分のことを「気に入った服しか着ない究極のエゴイスト」とも表現されています。これもまた、規律性の高さが窺えます。

そしてあきやさんは、その日に着た服を毎晩必ず洗濯しているそうです。規律性が高い人の特徴として、ルーティーン化が得意、ということも挙げられます。

 

 

②“合理性”が高い

合理性…洋服に機能性やコスパを求める。手間や時間、またはコストのかかることを嫌う。

当たり前ですが、服の数が少なくてあらかじめコーディネートが決まっていれば、毎日組み合わせに悩む必要はありませんよね。服の購入までに時間はかかっているかもしれませんが、それと引き換えにスッキリしたクローゼットと、毎朝の余裕を手に入れているそう。

そしてあきやさんの服選びの条件の一つが、扱いや手入れが楽なものであるとのこと。これもまた、合理性が高い人が好む考えです。

 

 

③“愛着性”が高い

愛着性…人や物に愛着・思い入れを持つ。人を喜ばせたり、求められるキャラを演じるのが好き

作中に“理想のバッグに恋をしてしまったら、生活を変えてしまうくらいの威力があるのです”、“「私がうまく愛せない(着こなせない)のであれば他の人に愛して(着て)もらってほしい!」”、といった表現があります。物への愛情がとても深い方なのでしょう。

また“「なりたい」に合わせて選ぶアイテムリスト”といったチャプターがありますが、ここでは“ブラウスは「柔らかい人」”といったように、アイテムに性格を持たせて喩えています。服や小物を擬人化し、人間のように扱っているのは、この資質の高さからと言えます。

 

 

④“独創性”が高い

独創性…自分なりのスタイルやオンリーワンであることを好み、好みの服装を貫きたい

学生アルバイト時代のあきやさんは、休日は他の人と被らない、個性的な古着を好んでいたそう。そして、シャネルのブランドコンセプトである「古い価値観に捉われない自由で自立した女性像」に影響を受けたといいます。それが響いたのも、自分らしさを追求したい、との想いが心の奥底に強くあったからでしょう。

SNSであきやさんの私服や私物を拝見したことがありますが、どれも見たことのないものばかりで本当に素敵です。あきやさん自身のコンセプトにも「唯一無二」という言葉が含まれていますし、自分を表現したい、という気持ちがかなり強い方なのだなと感じます。

 

 

◆◆◆

では、あきやさんと全く同じ服装心理診断®︎の結果でないと、一年3セットでは過ごせないのか?答えはノーです。ここからは、よりスムーズにこの方法が成功しやすいと思うタイプについて述べます。

 

それは…合理性が高く、一般性が低い人

です。

 

合理性については、この方法によってもたらされる大きなメリットは、毎朝の服選びに悩む時間と、管理する手間を大幅に減らすことだと思います。まさに合理性の高い人が望むことです。

そして服が減れば着用回数が増え、消耗と入れ替えサイクルが早くなることが予想されます。このときにもったいないと思わず、潔く入れ替えることができるかどうか。服は消耗品と割り切る考えを持つことができれば、このやり方を継続していけるでしょう。

しかしそこに行き着くまでには、多大な時間と思考を要するかもしれません。合理性は手間を嫌うので、それを乗り越えることが必須でしょう。服の方向性だけ決めてしまって、あとのチョイスはパーソナルスタイリストなどに外注してしまうのもおすすめ。

そしていくら合理性が高くても、服の価格そのものが安くなければ嫌だと感じるタイプは、初めから高い服を買うのは気が引けるかも。見通せる着用回数で単価を割って、本当にコスパが良いと思える服に投資し、モトを取るつもりで進めましょう。

 

一般性はこれまで出てこなかった資質ですが、人目や評価を気にし、人と違うことをするのが苦手。

これが高いと、いくら気に入っていてもいつも同じ服を着ている…、と思われたくないし、周りの人と違うことをするのは苦手。この方法に到達するまでには、相当の時間を要するかもしれません。

作中に登場するあきやさんのお客様のように、180度自分が変わる、くらいの勢いが必要かも。しかし意識からくる行動ではなく、行動してみることで意識が変わることも大いに有り得ます。本の通りにじっくり時間を取って自分を見つめ直し、心から満足するスタイルを見つけられたなら、人生観が変わるほどの成功体験になりそう!

見た目にコンプレックスを抱いている、アパレルの店員さんが怖い…そんな人へのアドバイスも盛り込まれています。一般性が低くない=高い人も、本やあきやさんの手解きを受け、挑戦してみる価値は大いにあると思います。

 

 

ちなみにその他の資質に関しての見解はこうです。

 

・独創性が高い…飽きっぽいからいつも違う服を着たいと感じる人には向かないかも。しかし、あきやさんのように自分で決めた自分のコンセプトを持ち、それを強く表現したい、人の目なんて気にならない!と思うのであれば、適性がありそう。

 

・愛着性が高い…「人から見られた自分のキャラ」に興味があるので、自分のスタイルを決めていく過程も楽しくこなせるかも。しかし服装を通して人とコミュニケーションを取っることや、ファッション雑誌の着回しカレンダー企画が好きだと、会う人や場面に合わせた格好をしたいので服が足りないと思うかも。

 

・愛着性が低い…服にも人にも愛着を持たないタイプであれば自分は自分と割り切ることができそう。タイミングが来たら服を入れ替えることも苦にならない。

 

・規律性が高い…「自分はこれしか着ない!」と条件があれば、着る服は早く決められそう。服を毎日洗うことも、ルーティーンが得意なタイプならクリアできそう。しかし、これまでのやり方を変えることに抵抗があるようなタイプだと、一気に服の数を減らすことは難しいかも。

 

 

◆◆◆

このように、絶対この資質がこうでないと向いていない!と言い切れない部分もあります。あとはあなたの意志次第、まずは手持ちの服の中から「仮」で何セットかに絞り、試してみるのも良いでしょう。

 

手っ取り早く自分の性格を知りたい方は、ぜひ服装心理診断®︎を受けてみてくださいね!簡易版もありますが、100問形式の正式版がより正確でおすすめです。

カワサキも今月から、服装心理診断®︎+オンラインカウンセリングプランを始めました。服選びをどうしていくか、手がかりを見つけたい。そんな方におすすめしたいプランです!

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ちなみにこの本を読んだ感想としては、あきやさんは、ご自身の信念に真摯に向き合ってこられた、とても情熱的で、それでいて人の痛みがわかる方なのだなぁと思いました。

服の数を絞ることで、自分に自信を持つことができたあきやさんのお客さまのエピソードには思わず目頭が熱くなりました。拍手…!!

 

 

今回はここまで!読んでくださりありがとうございました。

 

 

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服装心理診断®︎+カウンセリングコースあります!

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※服装心理診断®︎は、(社)日本服装心理学協会の著作物です。

イエベ春・一般性[高]カジュアルワーママのワードローブコース

 

 

 

地方在住のワーママMさんは、あるお客様のTwitterのフォロワーさんで、まずトータル診断コースをこの春に受けてくださり、続いて夏物のワードローブコースをご依頼くださいました。

 

 

 

カワサキのワードローブコースは、お手持ちのアイテムに合わせて買い足しアイテムをご提案し、それを含めて着回しパターンを作ります。

※診断を受けていただいた方向けのサービスです。詳しくはこちら↓

rie-kawaski.com

 

 

 

通勤が私服でバリエーションを出したいけれど、自分では考えられない・考える時間がナイ!な方にピッタリのコースです。

 

 

 

送っていただいたMさんのワードローブがこちら。

スポーツミックスコーデをお願いしたいとのことで、カジュアル度はかなり高めです。

 



(Mさん、わざわざ写真の背景を消してくださいました…ありがとうございます!)

 

 

 

チェックのシャツやグリーンのTシャツは、診断後に購入されたそう!Zoomでお会いしたときグリーンを着ていて、とってもお似合いでした。

 

 

 

Mさんは1位がSpring、2位がSummerで、圧倒的に明度の高い色、そして高彩度が似合うタイプ。

ワードローブ全体を見てみると、トップスは明度が高い色もあるものの、彩度が高いのはグリーンのTシャツ1着のみ。

ボトムはほとんどが低明度・低彩度です。

 

 

 

Springさんならもう少し色味が明るく、鮮やかでもいいのでは…と思うでしょうが、それはMさんの服装心理診断によるものでしょう。全5つの資質中、“一般性”が40点満点中34点と、かなりの高得点でした。

 

各資質の得点と、説明

 

 

一般性が高い方は周囲の視線や評判が気になってしまい、目立つような行動を控えます。例え似合っていても、目に留まりやすい色にはなかなか手を出せない方も多いのです。

 

 

 

これらの点数の高さはそのまま、おしゃれへのエネルギーとなります。この時点のMさんのグラフはかなり大きく、おしゃれに対して思うこと、洋服に期待することがたくさんあって、自分のおしゃれを何とかしたい…!でも資質同士がせめぎ合って、うまく行かない…な状態だったことが窺えます。

 

 

 

 

そんなMさんのワードローブを、「似合っていて、安心して着られる」ものにするにはどうするか?私は以下の3つの手法を取りました。

 

 

 

①無彩色で明度を上げる

合理性も高く、着回しもしたいYさんですが、意外とベーシックカラーは「白」が少なく、ベージュ・ブラウン・ネイビーがほとんど。白は合わない色もなく、着回しには持ってこい。軽く明るく、春夏のコーディネートにもぴったりです。

 

 

 

羽織のシャツを、とのご依頼があったので、ベスト、バッグ、サンダルも含め計4点、オフワイトのアイテムをご提案しました。

正確にはベストはライトベージュ

 

 

②無理なく色を増やす

パーソナルカラーには、色味の次に大切なことがあります。それは「色づかい」。

Springさんは、たくさん色を使ってコーディネートを賑やかにすると、グッと魅力が増します。

Mさんの手持ち服の色の分布を見てみると、こんな感じです。

 

irosta.com

白と黒の無彩色のものを除き、数字が洋服の枚数です。

黄色(ベージュ)〜オレンジ(ブラウン)系が多く、少し偏っていると言えます。

 

 

 

しかし左下のゾーンは赤だったり、薄めてもピンクでちょっと可愛らしすぎて、どちらかというと知的な雰囲気がお好きそうなMさんのお好みには合わなそう。原色の赤は派手に感じるかも。似合うSpringさんにパープルもあるけれど、ボトムに寒色が集中しているので、青に近い色をこれ以上増やすのも…

 

 

 

そこで、一着しかなかった緑をもう一着増やすことにしました。

 

 

緑はあえて深い色味を。正確にはSpringさんの色味ではありませんが、ボトムに緑が入ることで、有彩色×有彩色のバリエーションが増え、Springさんらしくなります。ボトムなので、顔映りもそこまで影響しません。

同じ緑のTシャツとは明度の離れた色なので、緑×緑で組み合わせても違和感はありません。

 

 

 

ちなみに、エルベシャプリエのポシェットも欲しいかも…!とリクエストがあり、人気で品薄な中こちらの色をご提案しました!

緑と青の間が埋まり、新しい色味が一つ入ることになります。Springさんお得意のターコイズ

Import brand shop DALUMA/Herve Chapelier(Yahoo!ショッピング内)

 

 

 

 

 

③素材を増やす

プリーツスカート以外は、全てコットンのマットな素材なので、シャツはシアー素材、バッグはエンボス加工で立体感のあるもの、ベストはリネン調でザラついたもの、スカーフはポリエステルのつるんとしたものをプラス。

Springさんは光沢が得意なのはもちろんですが、さまざまな素材感で賑やかにすることで、地味にならず、コーディネートにも変化をつけられます。

 

 

 

ということで完成したのがこちら!

実際はこの3倍くらいコーディネートを作っています。

 

 

ご希望通り、キャップやハット、スニーカーを活かしたミックスコーデにしましたよ〜。

ここには載せていませんがローファーもお持ちだったので、ローファーとスカーフでトラッドなコーディネートもいくつか作りました。

 

 

 

こんな感じで、トータルコースを受けてくださったお客様へのアフターサービスとして、この『LINEワードローブコース』をご用意しています(LINEでお洋服を気軽に送っていただくからです)。

 

 

 

Mさんのように、タイプ通りのファッションに抵抗がある…な方は、やはり服装心理診断を一度受けていただき、自分の内面を一度可視化するのがおすすめ!それを知りつつヒアリングもしますので、Springさんだから絶対明るい色着ましょう!とはしません。でも、ちゃんと似合うように工夫してチョイスします。

 

 

 

毎日無理なくおしゃれに、快適に過ごしたい!な方、ぜひカワサキにお任せくださいね〜!

 

 

 

 

 

 

 

おしゃれの教科書を作りました

 

 

 

 パーソナルスタイリストとして開業し、約2年半経ちました。

 

 

 

 数えきれないほど、とは言えないまでも、私を選んでくださった素敵な皆様との出会いに恵まれてきました。

 

 

 

 お客様からは、おしゃれが苦手、自分で選ぶとなんだかセンスがよくない、いつも似たような服ばかりになってしまう、着回しができず、いつも決まった組み合わせ…

 こんなお声をよく聞きました。

 

 

 

 サービスメニューの一つ「トータルコース診断」は、パーソナルカラー診断、顔パーツ診断、体型診断、服装心理診断で、外見に似合うものをしっかり導き出し、さらには人それぞれのおしゃれの価値観や服との向き合い方にも迫ります。

 

 

 

 似合う色はこれで、顔立ちに似合う素材とデザインはこれで、体型に合う素材とシルエットはこれ。

 あなたはここがこうだから、こう考えるとうまくいきそう。あとはLINEのアフターフォローやお買い物同行をご利用くださいね!何かあったらいつでも連絡ください!

 

 

 

 …まではよしとします。が、それだけで、調和の取れた、まとまったコーディネートを作れる“おしゃれのスキル”は身につくでしょうか?

 

 

 

 洋服をコーディネートする技術って、どこで教わればいいんでしょう?義務教育ではやらないし、数多あるファッション指南本も、雑誌もSNSも、ケースバイケースな情報や主観ばかりで、全ての基本となる「法則」を教えてくれているものって、少ないんじゃないかと思います。

 

 

 

 ですからそこを補完できるよう、何歳でも、どんな外見タイプの方でも、トレンドが変わっても、一生使えるような、「法則」「テクニック」を盛り込みました。

 

 

 

 目次は以下の通りです。

【1】色をまとめる

【2-1】“テイスト”を考える

【2-2】"テイストミックス"をする

【3】トレンドの捉え方

【4】コーディネートが物足りなく感じるときのテクニック

  

 

 

 【1】では、人それぞれの好みに合わせて、何通りかに分けて色の組み合わせパターンを紹介。闇雲に色を合わせるより、パターン分けするとワードローブも揃えやすくなると思います。そしてコーディネートを整えるための配色テクニックも載せました。

 

 【2-1】はファッションの“テイスト”についてですが、テイストの概念のみならず、その元となるファッションの三要素「色・素材・形」のうち、「素材」と「形」について、写真もたっぷりで説明しています。

 

 【2-2】は異なる2つのテイストを、一つのコーディネートに盛り込む方法。これが分かれば、特徴が強くてクローゼットに眠っていたアイテムを蘇らせることができるかもしれません。新しい組み合わせに、その一着の可能性が広がるかもしれません。

 

 【3】はトレンドについて。流行りの服を着ろということではなく、その時代に合った空気感をまとうことも、おしゃれと思ってもらえるには欠かせないことだと考え、セクションを設けました。

 

 【4】は、自分ではバリエーションをつけているつもりだけど、どうも効果的に感じない、といった人のために。色に頼らず、さりげなくおしゃれに見せたい人にもおすすめの手法を3つご紹介しています。

 

 

 

 私がスタイリストスクールで学んできたこと、コーディネート作りで気をつけていることを、全24ページ(表紙と前書き除く)に惜しみなく詰め込んだつもりです!

 

 

 

 …が、やり切った達成感を味わうと同時に、あれも載せればよかった…これも…と、思い出してしまうものなんですね…当初は着回しのテクニックまで網羅した一冊にまとめるつもりでしたが、それもできなかったので、“②着回し編”に続く予定です(予定です)。

 

 

 なんだけど、それとは別にもう少し控えめな、小物編とかミニテクニック編とかも作るといいかなぁ、とも…

 

 

 

 ひとまずは、本当に基本と言える①基礎編をぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

 イメコンを受けた人も、そうでない人も!自分でコーディネートを考えたい人も!おしゃれのことを考えるのが大好きな人も!

 

 

 

 たくさんの方のお役に立てたら幸いです!

 

 

 購入方法は、カワサキの公式LINE( https://lin.ee/ocLltuy )にご登録いただき、「教科書購入」とメッセージいただくか、もしLINEをやっていらっしゃらない場合はTwitterやインスタのDMからでも、ご連絡くださいね。

 

 

 

 先行購入割引として、2022年8月末までに「教科書購入」とメッセージくださった方は、500円OFFの4,500円でご購入いただけます!ぜひお早めに〜!

 

 

 

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“ピンク”を取り出して、着てみたら

 

 

 

 

 

 最近の我が師匠のラジオで、自分の好きなものを一つ思い出しました。

radiotalk.jp

 

 

 

 内容は、「そこそこの値段で長年着られる服や、トレンドに左右されない服が欲しい」と思う人が多いことに対し、「服の耐久性と価格の高さは比例しないし、ベーシックと思いきやシルエット等にトレンドが反映されていたりする。心から好きなものは昔から変わらないし、好きだからこそ積極的にずっと着たいと思えるはず」と答えたもの。これを聞いた瞬間、私の好きな色を急に思い出しました。

 

 

 

 

 それはピンク。思えば子供の頃からキティちゃんよりキキララ派でした。聴いた瞬間すんなり出てきたのは、つい最近体型に合うピンクっぽいブラウスを買っていたおかげでしょう。

 

 

 

 

 イメコンと呼ばれる外見診断を受けると、まずは似合うことを基準に服を選ぶ人がほとんどと思います。それに加え、生活のしやすさ、価格帯、TPO、着る機会があるか、目立ちすぎないか…おのおの折り合いをつけるでしょうし、私もそうです。スタイリストの仕事をしているので、よりおしゃれにとか、トレンドもとか、『服装心理診断®︎』で合理性がトップな私の脳内は、ガチガチと理屈が張り巡らされています。

 

 

 

 でもそれらって、「条件」でしかないんですよね。純粋に「好きだから」という理由、どこに行ってしまっていたんでしょう?

 

 

 

 ピンクのニットもパンツも持っていて、パジャマもリネン類もピンクで、化粧水やハンドクリームのパッケージまでピンクで揃えていて…、寒色があまり好みではないのもありますが、可愛いと思って買っていたのに「ピンクが好きなんだ」という「感情」を思い起こすことはしばらくなかったんです。なんてこと。

 

 

 

 

 自分に似合って、良さがわかって気に入ることもあるけれど。胸を張って好き!と言えるもので真っ先に思い浮かぶものは、私にとってはピンクなのではないか。

 

 

 

 

 

 ということでお気に入りのピンクアイテムでコーディネートを作ってみました。写真を撮るべくピンクのパンツを手に取り、あぁ、ピンク好きだったんだわ…と心の中で呟いた瞬間、体温がポッと上がったような感じがしました。

 

 フタをしている「好き」に向き合い、認めると、ほんの少し幸せが湧いてくるんですね〜。好き勝手におしゃれを楽しんでいた20代の頃の私は、こんな喜びをいつも味わっていたはず。

 

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とは言え、イエベ秋でも着られるくすみピンクを

 

 

 

 

 

 

 あなたが「本当は」好きなものは、何ですか?

 

 

 

 

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「体型診断」の意外と知られていないポイント

 

 

 2021年、残すところあとわずか。その締めくくりに皆様にお役立ていただける記事をお届けしたいと思います。今回は「体型診断」の、お客様にお話しすると意外と驚かれるポイントを、各々のタイプごとにご紹介します。

 

 

 

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■X型

 X型は肩と腰の幅、バストとヒップの厚みがあり、ウエストが細くくびれているタイプ。それを活かしたタイトなシルエット、ぴったり体に沿う服が得意です。

 実は、“ウエストマーク”が似合うのはこのタイプだけ。ここで言うウエストマークとは、ひと繋がりのワンピースやトップスを、上からベルトや紐などで絞ることを指します。よく「ウエストマークでメリハリを」なんて言葉を目にしますが、X型以外の方にはおすすめできません。

 

 

 

■V型

 肩やバストにボリュームがあるタイプ。それと比べると腰幅やヒップの厚みは少なく、下半身が細い体つきの人です。

 そのボリューム差を緩和するため、胸元が空いたトップス、上下ともロング丈のゆったりめ服で全身のシルエットがストンと下に落ちるようにします。いわゆる“重心を下げる”テクが効きますね。

 だからといってタートルネックやハイネックが全くNGな訳ではありません。ロングネックレスや深い空きのトップスを重ねるなどでVゾーンを作ってあげると、見た目のボリューム感を緩和できます。

 ちなみにこのタイプがウエストマークをすると、絞ることで下半身の寂しさが目立ち、肩やバストが必要以上に大きくたくましく見えてしまいます。するのであれば緩くローウエストにし、ボトムは太いシルエットものを選びましょう。

 

 

 

■A型

 このタイプは上半身よりも腰〜ヒップ〜太ももにボリュームがあり、そこのラインが露わになるようなタイトスカートやスキニーが苦手です。ボトムはフレアスカートやタックパンツなどで下半身をふんわり包むようなイメージを。コンパクトなトップスや首元を埋めるなど、V型さんとは逆で“重心を上げる”を意識してくださいね。

 A型さんがウエストマークをすると、上半身の寂しさ・下半身のボリュームの大きさが際立ってしまいます。ワンピースやチュニックはできるだけAラインのものや、高めのウエスト位置からしっかりフレアになっているものがおすすめです。

 

 

 

■I型

 I型の方は、ウエストの数値だけが肩・腰と比べて大きい方です。イコール、くびれの少ないタイプ。正面からA型で横からはV型、の方も相殺してこのタイプとします。

 細身の方か、ふくよかな方かで似合うシルエットが違います。細身の方は上半身にボリュームを持たせたら下半身は細身に、またはその逆にして、ストンとした体型にメリハリをつけるイメージです。

 ふくよかな方や体に厚みがある方は、V型と同じように全身をストンと、筒のように整えます。

 このタイプの方のウエストマークも、やはり難しいです。いわゆるウエストマークは、することでメリハリがつくことを狙うものですが、もともとくびれていないものをわざわざ絞ったところで、メリハリにならないのです

 

 

 

 それではここで、正面からA型&横からはV型、相殺してI型の私のどうにもならないウエストマークをご覧ください。

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ハイウエストはお腹が目立つ…

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ジャストウエストは寸胴さが際立ち…

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ローウエストは鎖骨〜バストが寂しい…



 うーん、どれもイマイチ決まらず…やらない方がいいやつ…

www.felissimo.co.jp

(これの着用モデルさんも、もっと肩・バスト・腰・ヒップがあったら…)

 

 私は正面A・横からVでありながらも、ウエストの幅・厚みがそれ以外の箇所の値(体型診断では“バランス値”と呼びます)より大きいタイプ。相殺してI型だしウエストの値は大きいしダブルミーニングでのI型なので、どうにもこうにも。

 

 

 

 こういうタイプの方、日本人には結構多いと思います。ですのでやっぱり、無理に締めてくびれを作ると言うよりは、こんな風に擬似くびれになっている服がお手軽でしょう。トップスをウエストイン&ブラウジングしてフレアスカートやタックパンツを履く、でも同じ効果が得られますよ〜。

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エストまでふんわり〜一度生地が切り返され〜ウエストからまたふタックでふんわりのジャンプスーツ

 

 

 体型診断では細く見せたいところの近くにボリュームを持たせたり、肩幅を狭く見せたかったら胴が長くなる着こなしをしたり(四角形の縦の辺が長いほど横幅が小さく見える)、『対比』や『目の錯覚』を用いたご提案をすることが多いです。体型に合わせた服と言うよりは、“服でシルエットとボリューム感をコントロールする”イメージです。

 

 正面からはA型だけど横からはX型だった、なんて複合の方だとくびれに関してはまた違ったアドバイスになりますね。最後に今年ラストのお買い物同行時のコーデを載せておきます。

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ショート丈で幅広のニットは肩幅を出しつつ脚長に見せやすい、期待大の新顔〜!

 

 

 今回はウエストマークに関してがメインになってしまいましたが、またお役立ていただけそうなテクニックなどブログでご紹介していきたいと思います!来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 今回はここまで!読んでくださりありがとうございます。よいお年を〜!

 

 

 

 

※「体型診断」は、(株)フォースタイルの著作物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※体型診断は、(株)フォースタイルの著作物です。

 

 

 

 

 

祖母の死に寄せて<死ぬ時に着る服と、死に化粧>

 

 

 

 

 

 今年3月、夫の祖母が亡くなりました。

 

 

 

 夫の祖母に初めて会ったのは、今から4年ほど前のこと。当時95歳だった祖母は全くと言っていいほどボケておらず、足腰はそれなりに弱いものの、自分で食事の支度をし、風呂もトイレも一人で済ませられる気丈な人でした。

 

 

 

 それにも驚きでしたが、毎日TVニュースを見て世の動向を知り、何事にも興味津々、おしゃべりが大好き。夫と付き合い出してから割りと早い段階で顔を合わせていましたが、出会って3度目ぐらいのころ、「りえちゃんは、その年まで独身でいたのには何か理由があったの?」とどストレートな質問が来た時は爆笑ものでした。単に出会いがなかっただけです。

 

 

 

 何か物を買うのが好きで、いっしょに買い物ヘ行けばカートを手押し車代わりに一人でずんずん進んで行くので、ついていく私達は大変でした。洋服も大好きで、元気な頃は毎週のように百貨店に出かけ、服を買っていたそう。

 ニュース番組の女性アナウンサーの着こなしを見るのも好きだと言っていました。私の服装に関しては、「いつも白や黒ばかり着ていて地味だね」とのコメント。その頃ミニマリストを目指していたので、まぁごもっともです。

 スタイリストスクールを卒業し、パーソナルスタイリストを始めるんだ、この地域の第一人者になりたいんだと言った時は、私の目をしっかり見て「がんばんなさい」と優しく笑ってくれました。

 

 

 

 体調を崩し施設に入ることになった時も、入居費用やおむつ代がかかるんだろうと娘である義母に詰め寄り、よく困らせていました(国の保険があるから大丈夫だと諭しても、でも税金でしょ?と切り返されます。変にこの国の行く末を案じているようでした)。

 

 

 

 そんなしっかりした人でしたから、亡くなったあとの諸々の手続きや葬儀の段取りは、とてもスムーズに進みました。互助会の連絡先も、遺影用の写真も、古い着物をほどいて縫った形見分けのお手玉までも、ちゃんと義母に託されていました。中でも私が一番心を動かされたのは、体調が悪化し病院に入院することになった時、「私が死んだらこれを着せて」と渡されたのだという、青い花柄の浴衣。昔からのお気に入りのものだったと、義母が教えてくれました。

 

 

 

 私は、自分が最期に着るものを自分で決めるような、そんな生き方ができるだろうか。

 

 

 

 祖母が息を引き取るのを見届けたその日の夜、ずっとそんなことを考えていました。

 

 

 

◆◆◆ 

 

 

 

 亡くなって2日後、あっという間に納棺の日を迎えました。

 

 

 

 葬儀社から来た女性の納棺師さんは、はじめはスーツだったものの、浴衣から死に装束に祖母を着替えさせた後、ジャケットを脱ぎ、真っ白なフリルのエプロンをつけていました。

 

 

 

 病院でも十分きれいにしてもらっていましたが、納棺師さんは丁寧にドライシャンプーをし、優しくファンデーションを塗り、眉毛を描いてくれました。祖母はパーマを定期的にかけていたので、髪はふんわりとセットしてもらいました。

 そしてリップブラシで唇に紅が引かれた直後、私はパーソナルカラーのことが頭に過ぎりました。違う、そのコーラルピンクじゃない。わざわざカラーシャンプーを使ってキープしていた、真っ白な白髪がよく似合うおばあちゃん。サマータイプの義母と肌色が似ているおばあちゃん。

 

 

 

 

「すみません、もう少し青みのある色にしてもらえませんか」

 

 

 

 私は思わずそう言っていました。

 

 

 

 納棺士さんは少し驚きつつも、わずかに青みを感じる優しいピンク色を手持ちのリップパレットで作って塗り直してくれました。

 祖母が棺に入れられたあとは、顔の近くに淡いピンクやパープルのお花をできるだけたくさん集めて、お別れをしました。この時ほど、パーソナルカラーを学んでいてよかったと思うことはありませんでした。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 おばあちゃん、パーソナルスタイリストとして仕事をいただけるようになった私の姿、見てくれてるかな。いつも私のこと地味だねって言ってたけど、私がいないところで「りえちゃんの服は落ち着いているけどどこか品があるのよね」って言ってたの、お義母さんから聞いたよ。面と向かっては褒めないところが、おばあちゃんらしいよね。

 

 

 

 30半ばにもなっておばあちゃんがもう一人できるなんて、思ってもみなかったよ。私と出会うまで元気で長生きしてくれたからだね。私にたくさん質問してくれて、応援してくれて嬉しかったよ。たくさんお話できて楽しかったよ。

 

 

 

 夫の祖母は、おしゃれにまつわる楽しい思い出と少し切ない思い出を、私に残してくれたのでした。

 

 

 

 

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2021上半期、マイベストクローズ!

 

 

 

 

 

 6月になるとツイッターのタイムラインに、「〇〇年上半期マイベスコス」が流れてきます。ベスコス、つまりベストコスメ。コスメや美容賢者の皆様が、上半期に買ったおすすめの化粧品・美容グッズを厳選して紹介してくださるのです。

 そのへんに明るくない私にはとてもありがたい。いつも楽しく拝見しています。

 

 

 

 

 

 そこで、今回はそれのファッションバージョン…、ベスコスならぬベスクロをピックアップしてみようと思いました。選考基準はズバリ、「たくさん着用したか」です。

 

 

 

 

 

参考までに私のスペックを。

・パーソナルカラー…1st Autumn,2nd Winter

・顔パーツ診断…Masculine×Adult(直線大人顔)

・体型診断…I型(正面はA型、横はV型)

・156cm、痩せ

 

 

 

 

では、1位から順にご紹介していきます。

 

 

 

 

 

【1位】

LOWRYS  FARM ツイルカラーフレアパンツ

https://zozo.jp/shop/lowrysfarm/goods/54394441/?did=90108572

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 私の体型的にフレアパンツは似合いづらいんですが、控えめな広がりなので、これは体型バランスを損なうことなく履けました。

  2月に購入し、真冬から大活躍でした。冬の終わりに今まで持っていなかったカラーの物を投入したことで、まるで手持ちの冬物が息を吹き返したかのよう!PC的にもバッチリ、形も色も今年らしい。センタープレスのおかげで少しきちんと感もあるので、仕事の日の登板率がかなり高かったです。

 ポリエステルで、オールシーズン使える生地感なのも高ポイント。夏もまだまだ履きたいです。

 

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キャメルとも合う

 

 

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右は念願のイエベ春擬態コーデ

 

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お買い物同行の日。ジャケットに合わせても




 





【2位】

Honeys ミッキープリントT

https://zozo.jp/shop/honeys/goods-sale/52876952/?did=87126779

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 これに関して、この記事で少し触れています。

riekawasakips.hatenablog.com

 

 

 

 

 フォトプリントTを去年の夏から探していて、やっと出会えました。

 シンプル・くすみカラー・ワントーンが続いたここ数年…、そろそろ時代の流れが「盛る」にシフトしてきていることと、そして昨秋ぐらいからビビッドな色、特に赤が気になって、「ミッキーのプリント」に白羽の矢が立ちました。追いミッキーしたいぐらいです。

 何も考えずラクに着られる、洗える。ジャケットもカーディガンもシャツも、何でも羽織れるコットンのロンTは正義。

 さらに、真夏にあえて袖をまくって、サンダルやショートパンツに合わせるのも可愛いと思います。室内はどうせ冷房で寒いし。まだまだ活躍させたいです。

 

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カチューシャとレースパンツも、この春買いました

 

 

 

 

 

 

【3位】

Herve  Chapelier ナイロン舟型ショルダー

 

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 これに関してはこちらの記事で余すことなく書いています。

 

riekawasakips.hatenablog.com

 

 

 

 

 やはり「盛る」方向で行きたい今シーズン、柄物はマストです。

 他の柄物と喧嘩するよな…、とも思いましたが、これを持つ近場への外出時には無地を着ることが多いので、特に問題なし。むしろいいアクセントに。

  

 と言いつつ、ボーダーとの柄on柄も楽しんでいます。とにかくッ!「盛り」!たいんだァッッ!!

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 以上3点を組み合わせるとこう。(ものもらいができてしまい、見苦しい顔ですみません)

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 この上半期、他にも気に入っている物はたくさんあるのですが、あえて3つに絞るならこの3点でした。下半期もいい出会いをしたいですね〜!これからも、半期ごとにベスクロを選出していきたいです。(みんなもやろうよ)

 

 

 

 

 

 今回はここまで!読んでくださりありがとうございます。

 

 

 

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