あきやあさみさんの書いた、“一年3セットの服で生きる”を読みました〜。
タイトルからして衝撃ですよね。一年で、たった3セット!ということは、上下セパレートとしてもトータル6着!
パーソナルスタイリスト界隈の中でもかなり異色な方だと思いますが、果たしてあきやさんとはどんな方なのか?
そして、この服の選び方に向いているのは、どんな人か?「服装心理診断®︎」の観点から、考察してみます。
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まず、あきやさんのパーソナリティについてこう予想します。
①“規律性”が高い
規律性…自分なりのこだわりが強く、マイルールでもって服を選びたがる。
それを強く表す一文が、これだと思います。
“…心の中に「確固たる自分」を持ち、そのコンセプトに合った服しか着ないと決めたのです。”
「これしか着たくない」というのは、規律性の高い方の常套句のようなもの。正しくは「これは着たくない」と、条件やハードルを設けたがる性格なのですが、服に迷わず、自分らしくありたいという想いに裏打ちされた言葉ととれます。
ご自分のことを「気に入った服しか着ない究極のエゴイスト」とも表現されています。これもまた、規律性の高さが窺えます。
そしてあきやさんは、その日に着た服を毎晩必ず洗濯しているそうです。規律性が高い人の特徴として、ルーティーン化が得意、ということも挙げられます。
②“合理性”が高い
合理性…洋服に機能性やコスパを求める。手間や時間、またはコストのかかることを嫌う。
当たり前ですが、服の数が少なくてあらかじめコーディネートが決まっていれば、毎日組み合わせに悩む必要はありませんよね。服の購入までに時間はかかっているかもしれませんが、それと引き換えにスッキリしたクローゼットと、毎朝の余裕を手に入れているそう。
そしてあきやさんの服選びの条件の一つが、扱いや手入れが楽なものであるとのこと。これもまた、合理性が高い人が好む考えです。
③“愛着性”が高い
愛着性…人や物に愛着・思い入れを持つ。人を喜ばせたり、求められるキャラを演じるのが好き
作中に“理想のバッグに恋をしてしまったら、生活を変えてしまうくらいの威力があるのです”、“「私がうまく愛せない(着こなせない)のであれば他の人に愛して(着て)もらってほしい!」”、といった表現があります。物への愛情がとても深い方なのでしょう。
また“「なりたい」に合わせて選ぶアイテムリスト”といったチャプターがありますが、ここでは“ブラウスは「柔らかい人」”といったように、アイテムに性格を持たせて喩えています。服や小物を擬人化し、人間のように扱っているのは、この資質の高さからと言えます。
④“独創性”が高い
独創性…自分なりのスタイルやオンリーワンであることを好み、好みの服装を貫きたい
学生アルバイト時代のあきやさんは、休日は他の人と被らない、個性的な古着を好んでいたそう。そして、シャネルのブランドコンセプトである「古い価値観に捉われない自由で自立した女性像」に影響を受けたといいます。それが響いたのも、自分らしさを追求したい、との想いが心の奥底に強くあったからでしょう。
SNSであきやさんの私服や私物を拝見したことがありますが、どれも見たことのないものばかりで本当に素敵です。あきやさん自身のコンセプトにも「唯一無二」という言葉が含まれていますし、自分を表現したい、という気持ちがかなり強い方なのだなと感じます。
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では、あきやさんと全く同じ服装心理診断®︎の結果でないと、一年3セットでは過ごせないのか?答えはノーです。ここからは、よりスムーズにこの方法が成功しやすいと思うタイプについて述べます。
それは…合理性が高く、一般性が低い人
です。
合理性については、この方法によってもたらされる大きなメリットは、毎朝の服選びに悩む時間と、管理する手間を大幅に減らすことだと思います。まさに合理性の高い人が望むことです。
そして服が減れば着用回数が増え、消耗と入れ替えサイクルが早くなることが予想されます。このときにもったいないと思わず、潔く入れ替えることができるかどうか。服は消耗品と割り切る考えを持つことができれば、このやり方を継続していけるでしょう。
しかしそこに行き着くまでには、多大な時間と思考を要するかもしれません。合理性は手間を嫌うので、それを乗り越えることが必須でしょう。服の方向性だけ決めてしまって、あとのチョイスはパーソナルスタイリストなどに外注してしまうのもおすすめ。
そしていくら合理性が高くても、服の価格そのものが安くなければ嫌だと感じるタイプは、初めから高い服を買うのは気が引けるかも。見通せる着用回数で単価を割って、本当にコスパが良いと思える服に投資し、モトを取るつもりで進めましょう。
一般性はこれまで出てこなかった資質ですが、人目や評価を気にし、人と違うことをするのが苦手。
これが高いと、いくら気に入っていてもいつも同じ服を着ている…、と思われたくないし、周りの人と違うことをするのは苦手。この方法に到達するまでには、相当の時間を要するかもしれません。
作中に登場するあきやさんのお客様のように、180度自分が変わる、くらいの勢いが必要かも。しかし意識からくる行動ではなく、行動してみることで意識が変わることも大いに有り得ます。本の通りにじっくり時間を取って自分を見つめ直し、心から満足するスタイルを見つけられたなら、人生観が変わるほどの成功体験になりそう!
見た目にコンプレックスを抱いている、アパレルの店員さんが怖い…そんな人へのアドバイスも盛り込まれています。一般性が低くない=高い人も、本やあきやさんの手解きを受け、挑戦してみる価値は大いにあると思います。
ちなみにその他の資質に関しての見解はこうです。
・独創性が高い…飽きっぽいからいつも違う服を着たいと感じる人には向かないかも。しかし、あきやさんのように自分で決めた自分のコンセプトを持ち、それを強く表現したい、人の目なんて気にならない!と思うのであれば、適性がありそう。
・愛着性が高い…「人から見られた自分のキャラ」に興味があるので、自分のスタイルを決めていく過程も楽しくこなせるかも。しかし服装を通して人とコミュニケーションを取っることや、ファッション雑誌の着回しカレンダー企画が好きだと、会う人や場面に合わせた格好をしたいので服が足りないと思うかも。
・愛着性が低い…服にも人にも愛着を持たないタイプであれば自分は自分と割り切ることができそう。タイミングが来たら服を入れ替えることも苦にならない。
・規律性が高い…「自分はこれしか着ない!」と条件があれば、着る服は早く決められそう。服を毎日洗うことも、ルーティーンが得意なタイプならクリアできそう。しかし、これまでのやり方を変えることに抵抗があるようなタイプだと、一気に服の数を減らすことは難しいかも。
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このように、絶対この資質がこうでないと向いていない!と言い切れない部分もあります。あとはあなたの意志次第、まずは手持ちの服の中から「仮」で何セットかに絞り、試してみるのも良いでしょう。
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ちなみにこの本を読んだ感想としては、あきやさんは、ご自身の信念に真摯に向き合ってこられた、とても情熱的で、それでいて人の痛みがわかる方なのだなぁと思いました。
服の数を絞ることで、自分に自信を持つことができたあきやさんのお客さまのエピソードには思わず目頭が熱くなりました。拍手…!!
今回はここまで!読んでくださりありがとうございました。
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※服装心理診断®︎は、(社)日本服装心理学協会の著作物です。