服を選ぶときに考えたいこと①どこで、誰に、どう作られた服を着ている?
ツイッターを始めて、一年ほど経ちました。
毎日見ていると、ファッションの明るい・楽しい話題はもちろん、暗いニュースや現実を知ることもあります。
商品を安くたくさん作るために、遠い海外で、低賃金や劣悪な環境で働かされている人たちがいること。
たくさん作った末、売れ残った服は世界のあちこちで処分されるのを待っていて、処分場が満杯になるのも時間の問題ということ。
日本では一年間で29億着の衣類が作られるのに対し、半分近くは売れ残っているそう。
手軽に、低コストでおしゃれを楽しめて、ありがたい限りの今現在。私もその恩恵をたくさん受けてきましたが、
このまま、その甘い蜜をただ吸い続けるだけでいいんだろうか?と思うようになりました。
想いが伝わってくるブランド
しかし、そんな今でも元気いっぱい情熱いっぱい、デザイナーさんのほとばしるような想いが伝わってくるようなブランドを、同じくツイッターを通して知ることができました。
そんな3つのブランドを、洋服の三要素である
「色」「形」「素材」
にそれぞれ注目して順番に、挙げていきます。
■色■
ビビッドな色柄に惹きつけられる「RAHA KENYA(ラハケニア)」
個性的で魅力たっぷりなアフリカ布を使った商品を販売しています。
「国際協力や支援を目的として始めたブランドではない」としつつも、売り上げの一部をケニアの服飾職人に寄付したり、アフリカの子どもたちを支援する団体のためのクラウドファンディングなどの活動もしています。
※タイムリーなことに、ちょうどこの記事を書いていた日、公式HPのブログが更新されました。代表の方の国際支援との素直な向き合い方がまっすぐな言葉で綴られています。↓
ケニアの子どもたちと一緒に製作した商品、再リリースすることに。
— 河野リエ🇰🇪書籍発売中🙌 (@KawanoYOME) 2020年8月19日
クラファンの過程で得た学び、気持ちをせきららに綴りました。
これが私の想いです。
【BLOG】“国際協力”と結びつけられる違和感と抵抗感をもっていた私が、アフリカ布ブランドとして挑戦していきたいこと https://t.co/erPi9CliYS pic.twitter.com/23tBqGNehQ
■形■
クラシカルでドラマティックなデザイン「foufou」
■素材■
ゴージャスかつ凛とした雰囲気、「renacnatta(レナクナッタ)」
日本の余った絹の反物と、イタリアのデッドストックのシルクを融合させたスカートのほか、京都の西陣織の技術で織られたマスクが、今年話題になりました(私も買わせていただきました)。
コンセプトは『文化を纏う』。使わ「れなくなった」生地や素材、“将来作ら「れなくなった」となりそうな技術“を活かすモノ作りは、地球環境にも、日本の伝統的な技術を守るためにもプラスであると言えます。
同じ京都の伝統工芸である金彩を、イタリアのシルク生地に施したピアスも。
きれいごとばかり言っていられない、けど
恐れ多くも、こんなに人気で著名なブランドを3つも紹介させていただきましたが…
どのブランドからも、「できることから、周りを巻き込んで、モノ作りを通して、関わる全ての人をハッピーに」と言う想いが感じられます。
カタく表現すると、ブランド=生産者=消費者がフェアであるように努めているのだと思います。
その姿勢をとても素晴らしいと思いますし、できることなら購入して応援したい。ですが実際、これらのブランドの商品だけを身につけて生活する、と言うのも難しい話。知らないだけで、他にもたくさんあるのだと思いますが…
結局のところ、もう私(たち?)は、ファストファッションをはじめとした、安価で手に入りやすい洋服なしには、生活できないのです(つい先日も、某ブランドのカップ付きキャミソールを購入したばかりです)。
が、利益を追求するだけではなく、そこで働く人や外注先の生身の人間の生活、文化に配慮し、守っていく、
そういったブランドがあるということは、知っておいていいことなのではないかと思います。
なんだかテーマが大きくなってしまいましたが…
次回は、私が他に意識したり実行できそうなことを紹介するつもりです。
今回はここまで!読んでくださりありがとうございました。