フォロワーさんにトータル診断コースを受けて頂きました<後編>
Twitterで仲良くさせていただいているツバサさんに、全て写真とweb上でのやり取りでできる、トータル診断のコースのモニターさんになって頂きました。今回最終回です。
前回、前々回の記事はコチラ↓
最後は、”服装心理診断®︎”です。
この診断は、その人が洋服を選ぶときに大事にする価値観や、服と自分との距離感がわかるものです。
web上で質問に答えて頂き、5つある資質の強弱を数値化します。
5つの資質は、以下の通りです。
- 規律性…自分なりのこだわりや思い込み、理想がある
- 合理性…コスパや機能性、着回し、似合うかどうかなど、服のスペック重視
- 愛着性…人や物に愛着を持ち、人にいい影響を与えたくて装う
- 独創性…トレンドや、個性的な服を好み、チャレンジ精神旺盛
- 一般性…周囲の目線や評価が気になり、目立ちたくない
例えば、診断で似合う服を薦められてとりあえず買ってみたけど、どうにも着る気が起きなかったり。
臨時収入が入って、ちょっといいアクセサリーやバッグを買おうと思ったけど、結局質より量を優先していたり。
何か行動したり変えたいのに、無意識な考えが妨げになってできない…、なんてことないでしょうか。
この診断は、こういった心の状態を可視化することで、おしゃれや洋服との付き合い方のお悩みを解決することを目的としています。
まずはツバサさんのお悩みから。
ツイートを拝見しているだけでは分かりませんでしたが、意外にもこんなお悩みをお持ちだったのですね。
診断の結果はこうでした。
各項目は40点満点です。5つのうち、「合理性」が一位。
次に「独創性」「愛着性」が順に高く、逆に「規律性」「一般性」は半分以下、という結果に。
まず合理性ですが、洋服にコスパや機能性などを求める資質です。「バングルが似合うけど、時間が見られないものにお金をかけるのは…」とツイートしていらっしゃいましたが、この点数の高さがよく表れていますね。
独創性は、好奇心旺盛でトレンドや新しもの好きな資質。
愛着性は、いい意味で人からどう見られるかを楽しんだり、人や物に情を持ちやすい性質です。Twitterでコーデを上げたり、他人のツイートにたくさんいいねをつけたりリツイートするのも、それゆえでしょう。
ツバサさんの現状と診断結果を照らし合わせてみると、
もっと楽にコーデを組みたくて、本やイメコンを参考にしてきた(合理性)。
↓
新しもの好き(独創性)×診断されるのも好き(愛着性)で色んなイメコンを受けてきた。
↓
似合うものはチャレンジしたい(独創性)×似合うと言われると嬉しい(愛着性)が、そうやって増えた服は着るチャンスや思い入れを考えてなかなか捨てられない(合理性・愛着性)×過去に一種類のイメコンを受けた後に断捨離をし、それで処分したものが、他の診断で見ると似合うものだった、という経験があり、もったいない思いをしたくなく、余計に服を捨てられない(合理性)
↓
イマココ
このように、2つまたは3つ以上の資質の点数が高く、しかも点差が僅差だと、堂々巡りになってしまう方が多いように見受けられます。
まず独創性の部分に関しては、人とは違うファッションがしたいとか、トレンドを追いたいというわけではなく、好奇心が旺盛で新しく出会った物には興味津々、というタイプのよう。しかし、そこは合理性が働いて、お金の許す範囲、手が届く範囲での挑戦に留めることができていらっしゃるようです。
となると、あとは合理性×愛着性の部分でしょうか。
ジャケットやタイトスカートなど、フォーマルな服がバチっとハマるツバサさん。上下theoryが一番似合う、とご自分でおっしゃってました。そんなバッチリ決まったコーデをアップしようものなら、フォロワーのみなさんが賞賛の嵐を巻き起こします。やっぱり人から見ても似合うんだ!楽しい!と愛着性が喜びます。
しかしコロナと育児で、ほとんど出かける機会もなく、今は家での生活がメインとのこと。
となると…。いくら似合うとは言え、全身theoryの服で毎日過ごすのは、果たしてツバサさんにとって現実的で、合理的なことなのでしょうか。
「似合う服と合理的な服、天秤にかけるとどちらを選びたいですか?」
ツバサさんは、うーん…と前置きした後、「…合理的な服…ですねぇ…」と答えました。
「確かに一番似合うのは上下theoryかもしれないですが、それでは生活はできないですよね…?」
頷くツバサさん。
ならばどうやって、“似合う”を生活に落とし込んでいくか?
そこに打って付けなのが、"ミックスコーデ"。100%フォーマルでも100%カジュアルでもなく、その間を取るのです。
お顔立ちには直線的なディテールが似合うツバサさんは、ジャケットやトレンチコートが得意です。しかし全身フォーマルにしてしまっては、急に走り出すお子さんを全力で追いかけることは不可能。そこで靴はスニーカーは必須。ジャケットにカットソーとパンツ、バッグだけジャケットの雰囲気に合う少しカチっとしたものに。
雑誌CLASSY.でこんなミックスコーデがよく見られるので、参考にすることも勧めました。
フォーマルなアウターにしなくても、こんな直線の切り替えデザインでも"似合う"に近づけそうです。 アクセサリーとバッグで少しのドレッシーさがプラスされていますね。
スニーカー選びにも、外見診断の結果を反映。
お顔立ちに合う固いレザー、ウィンターさんのピュアホワイト、少しボリュームのある形で上重心なお体とのバランスを取り、脚の長さもプラス。
また他には、
・無理に断捨離はしなくていい。たくさんある手持ちから、コーディネートに使えるものがあるかもしれないし、処分するのはそれからでも遅くない
・一度値段で買うのをやめてみる(服が増えがち)。ちょっといいものを吟味して、元を取るつもりで長く使う事も視野に入れる。合理性・愛着性が満足する
・挑戦したいものは、これまで通り価格控えめで。
ひとまず一位の合理性を一番満たす考え方にシフトしつつ、二位と三位の独創性・愛着性も納得が行くよう、このようにアドバイスさせていただきました。
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例えばとある診断を受けて、「〇〇タイプには〇〇な雰囲気の服、どこどこのブランド、芸能人なら〇〇を参考に」と言われたとします。
しかしそれが、米倉涼子さんだったり、いつも買っている服の3倍の値段だったり、ちょっとしたパーティーにでもいけそうな服だったりしたら?
ましてその方が、小さいお子さんがいて専業主婦、あまり服にお金はかけられない、外出はスーパーや公園のみ、控えめなタイプで目立ちたくなく、派手な色や柄物は絶対着られない!ような方だったとしたら?
こんなギャップのせいで、せっかくイメコンを受けたのに活用できないどころか、かえって服選びに悩むようになってしまった方、いらっしゃらないでしょうか?
最後にご感想を…。
ご協力、ありがとうございましたぁー!!!(涙)
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さて、3回に渡ってご紹介したトータル診断コース、いかがでしたか?
服装心理診断®︎は、無料の簡易版でも、サクっと受けていただくこともできます。
また、コースの詳細はこちらからご覧になれます。ぜひ覗いてみてくださいね。
トータル診断コースのレポート、これでおしまいです!読んでくださりありがとうございました。
服装心理診断®︎は、(社)日本服装心理学協会の著作物です。