ファッションと、幸せな毎日~パーソナルスタイリストの日記~

ファッションは悩ましくて、楽しくて、楽しい。

「体型診断」の意外と知られていないポイント

 

 

 2021年、残すところあとわずか。その締めくくりに皆様にお役立ていただける記事をお届けしたいと思います。今回は「体型診断」の、お客様にお話しすると意外と驚かれるポイントを、各々のタイプごとにご紹介します。

 

 

 

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■X型

 X型は肩と腰の幅、バストとヒップの厚みがあり、ウエストが細くくびれているタイプ。それを活かしたタイトなシルエット、ぴったり体に沿う服が得意です。

 実は、“ウエストマーク”が似合うのはこのタイプだけ。ここで言うウエストマークとは、ひと繋がりのワンピースやトップスを、上からベルトや紐などで絞ることを指します。よく「ウエストマークでメリハリを」なんて言葉を目にしますが、X型以外の方にはおすすめできません。

 

 

 

■V型

 肩やバストにボリュームがあるタイプ。それと比べると腰幅やヒップの厚みは少なく、下半身が細い体つきの人です。

 そのボリューム差を緩和するため、胸元が空いたトップス、上下ともロング丈のゆったりめ服で全身のシルエットがストンと下に落ちるようにします。いわゆる“重心を下げる”テクが効きますね。

 だからといってタートルネックやハイネックが全くNGな訳ではありません。ロングネックレスや深い空きのトップスを重ねるなどでVゾーンを作ってあげると、見た目のボリューム感を緩和できます。

 ちなみにこのタイプがウエストマークをすると、絞ることで下半身の寂しさが目立ち、肩やバストが必要以上に大きくたくましく見えてしまいます。するのであれば緩くローウエストにし、ボトムは太いシルエットものを選びましょう。

 

 

 

■A型

 このタイプは上半身よりも腰〜ヒップ〜太ももにボリュームがあり、そこのラインが露わになるようなタイトスカートやスキニーが苦手です。ボトムはフレアスカートやタックパンツなどで下半身をふんわり包むようなイメージを。コンパクトなトップスや首元を埋めるなど、V型さんとは逆で“重心を上げる”を意識してくださいね。

 A型さんがウエストマークをすると、上半身の寂しさ・下半身のボリュームの大きさが際立ってしまいます。ワンピースやチュニックはできるだけAラインのものや、高めのウエスト位置からしっかりフレアになっているものがおすすめです。

 

 

 

■I型

 I型の方は、ウエストの数値だけが肩・腰と比べて大きい方です。イコール、くびれの少ないタイプ。正面からA型で横からはV型、の方も相殺してこのタイプとします。

 細身の方か、ふくよかな方かで似合うシルエットが違います。細身の方は上半身にボリュームを持たせたら下半身は細身に、またはその逆にして、ストンとした体型にメリハリをつけるイメージです。

 ふくよかな方や体に厚みがある方は、V型と同じように全身をストンと、筒のように整えます。

 このタイプの方のウエストマークも、やはり難しいです。いわゆるウエストマークは、することでメリハリがつくことを狙うものですが、もともとくびれていないものをわざわざ絞ったところで、メリハリにならないのです

 

 

 

 それではここで、正面からA型&横からはV型、相殺してI型の私のどうにもならないウエストマークをご覧ください。

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ハイウエストはお腹が目立つ…

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ジャストウエストは寸胴さが際立ち…

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ローウエストは鎖骨〜バストが寂しい…



 うーん、どれもイマイチ決まらず…やらない方がいいやつ…

www.felissimo.co.jp

(これの着用モデルさんも、もっと肩・バスト・腰・ヒップがあったら…)

 

 私は正面A・横からVでありながらも、ウエストの幅・厚みがそれ以外の箇所の値(体型診断では“バランス値”と呼びます)より大きいタイプ。相殺してI型だしウエストの値は大きいしダブルミーニングでのI型なので、どうにもこうにも。

 

 

 

 こういうタイプの方、日本人には結構多いと思います。ですのでやっぱり、無理に締めてくびれを作ると言うよりは、こんな風に擬似くびれになっている服がお手軽でしょう。トップスをウエストイン&ブラウジングしてフレアスカートやタックパンツを履く、でも同じ効果が得られますよ〜。

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エストまでふんわり〜一度生地が切り返され〜ウエストからまたふタックでふんわりのジャンプスーツ

 

 

 体型診断では細く見せたいところの近くにボリュームを持たせたり、肩幅を狭く見せたかったら胴が長くなる着こなしをしたり(四角形の縦の辺が長いほど横幅が小さく見える)、『対比』や『目の錯覚』を用いたご提案をすることが多いです。体型に合わせた服と言うよりは、“服でシルエットとボリューム感をコントロールする”イメージです。

 

 正面からはA型だけど横からはX型だった、なんて複合の方だとくびれに関してはまた違ったアドバイスになりますね。最後に今年ラストのお買い物同行時のコーデを載せておきます。

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ショート丈で幅広のニットは肩幅を出しつつ脚長に見せやすい、期待大の新顔〜!

 

 

 今回はウエストマークに関してがメインになってしまいましたが、またお役立ていただけそうなテクニックなどブログでご紹介していきたいと思います!来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 今回はここまで!読んでくださりありがとうございます。よいお年を〜!

 

 

 

 

※「体型診断」は、(株)フォースタイルの著作物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※体型診断は、(株)フォースタイルの著作物です。