トレンド大好き・ビビッドウィンターOさんのオフィスファッションを考える【服装心理診断】
先日、Twitterで知り合ったOさんが、服装心理診断を受けてくださいました。
Oさんはイメコンが大好きで、すでに3種類以上は受けられているよう。しかも好きが高じて、最近カラーアナリストの資格までお取りになったそうです(大人になってからの勉強…楽しいですよね!)。
そんなOさん、イメコンの結果に納得はしているものの、診断どおりのファッションスタイルになんとなく抵抗があるとのこと。
また、間もなく育休が終わって職場復帰するそうなのですが、これまでとは勤務する場所が変わるため、そこのちょっとアタマのカタいおじ様上司のみなさまに、揶揄されたり突っ込まれたりすることのないような服装をしたい。
が、トレンドも個性的なファッションも大好きなのに、そのために揃えた無難な服を着なくてはならないのが、どうしても気分が上がらない…とのことでした。
診断を受けてもらうと、Oさんの結果は、
一位…独創性、愛着性
二位…一般性
でした。
まず「独創性」ですが、エッジの効いた、トレンドファッションが好きとおっしゃってるOさんですので納得です。
他社さんで「幼くてボーイッシュなタイプ」と診断されたそうなのですが、あまりテイストがあからさまなファッションだとやり過ぎ感があり、ご自分の理想のスタイルとは微妙にズレてしまい、ちょっと違うな…と感じるとのことでした。
「愛着性」については、職場では「酔っ払いオジサンキャラ」で目上の方にかわいがられてきたということでしたので、それも納得ですね。年上の男性上司への親しみやすさも考えて服を選ばなくてはならないかも…ともおっしゃってました。
二位の「一般性」は、「必要以上に着飾っているファッションをしていると、仕事に差し障りがある」と思われてしまうような風潮が、残念なことにOさんの職場にはあるようでして。それが気になり、無難な服装でいなくては…と思うところが、この性質の高さゆえなのではないかと思いました。
◆◆◆
「個性的なファッションをしたい」
「良くも悪くも周りの目を気にした装いを」
と、相反する気持ちの狭間で揺れ動いているOさん。そんなOさんには、
『「色」ではなく、「素材」と、「形(デザイン)でオシャレする』
「ファッションに疎いおじ様上司に突っ込まれない、わかりづらく&さりげないデザインディテールでオシャレ欲求を満たす」
これをテーマに洋服を選んではどうかと、ご提案させて頂きました。
洋服は
・色
・形
・素材
の3つの要素から成り立っています。
Oさんのパーソナルカラーは、1stウィンター、2ndスプリングと、彩度の高いハッキリした色がお似合いになるタイプ。ご本人もこの結果をファッションに取り入れたいようです。
しかし…「色」でオシャレをしようとして、ビビッドな色の洋服を着ていったら、まず真っ先におじ様上司には突っ込まれてしまうでしょう。「気合い入れちゃって」と白い目で見られてしまう可能性は大です。
光沢素材もお似合いになるんですが、これもやはり目立ちやすく、「今日はOさん光ってるね?」などど言われかねません。
そこでご提案したうちの一つがコチラ。
トレンドのシアー素材のシャツ。形と色はベーシックなので、中も同色の半袖Tシャツなどを選べば、オフィスでも着られそうです(オシャレしづらいとは言え、職場はゆるいオフィスカジュアルなんだそうです)。
あとは同じシアー素材でも、早いうちからトレンドだったハイネックのインナー。
ベーシックなカーディガンやニットをお持ちなら、中に重ねて少し覗かせる使い方ができます。
「形(デザイン)」のオシャレは、トレンドの、スリット入りのパンツ。
センタープレス入りできちんと感もありながら、スリットが前にあるだけで、ずいぶん違った印象ですよね。このスリットを突っ込むおじ様がいましょうか?
「形」のオシャレは、靴でも。
ヒールが台形なだけでたちまち今風!アンクルストラップも、Oさんのお好きなエッジィな雰囲気に合うと思いセレクトしました。正面からは普通のパンプスですが、一番見えづらい場所でオシャレするという狙いです。
他にも柄がさりげないスカーフや、何が描いてあるのかわかりづらいフォトグラフィックTシャツをなどもオススメさせていただきました。
また、「おじ様にも親しみやすいよう、ファッションでそれを出さないといけない」とのお気持ちに関しては、元々のお顔立ちと、これまでも酔っ払いオジサンキャラでかわいがられてきた、という点でカバーできるのではないかと思い、そのようにお伝えしました。
このご提案、かなり気に入って頂けたようで、オススメしたものを全部欲しいとまで言ってくださり、既に何点か購入されたとのこと。
いやぁ…仕事の歴は水たまりのように浅いのですが…スタイリスト冥利に尽きるとはこの事でしょうか…(感無量)
おじ様上司には決してわからないポイントで楽しむオフィスファッション、ぜひ楽しんで頂きたいと思います!Oさん、ありがとうございました。
今回はここまで!読んでくださりありがとうございます。
※「服装心理診断」は、(社)日本服装心理学協会の著作物です。