前回の記事で、プチプラなブランドやファストファッションは私の生活の一部になっているが、その恩恵にあずかっているだけでいいのか?と考えるようになった、と書きました。
私たち消費者が安く服を買えることは、何かしらの犠牲で成り立っていないか?
そのことを少しでも知ることは、けっして無駄なことではないのではないか?
今回は、そう感じた私ができる取り組みをご紹介させていただこうと思います。
古着を選択肢に
この記事を書くにあたり知ったことですが、ファッション産業は、世界で2番目に環境を汚染しているようです。
(農薬や染料による水の汚染、衣類を作るのに大量の水が必要であること、廃棄になった衣料のほとんどが埋め立て処分されることなど。こちらのサイトでわかりやすくまとめられています→https://www.businessinsider.jp/post-200862)
そこで、新しく作られた服より、古着を選ぶことで、それを少しでも食い止めることにつながると考えられます。
古着というと、私たちに身近なのは、メルカリなどのフリマアプリや、ZOZOTOWNの下取りシステムなどでしょうか。
手軽に利用できるので、「失敗してもキレイなうちに手放せばいいや」と考える人も増えてきているのではないでしょうか。
と言うことは、中古品の市場には、まだまだキレイで着られる服や、ここ数年以内の新作、と言ったものが増えてきていると思います。
ZOZOTOWNの中古部門「ZOZOUSED」を覗くと、ここ1~2年で発売された洋服がたくさん出品されています。トレンド的にもまだまだOKなものもいっぱい。
コンディションも、「新品同様」「使用感なし」とランク付けされたものが、50万点近くも販売されています。
古着に抵抗がなければ、例えばベーシックなカーディガンやボトム、通年使えるレザーのバッグなどは、まずこういったところから探すのもいいのではないでしょうか?
欲しかったけど買い逃したアイテムに偶然出会える…なんてこともあるかもしれません(今見てきたのですが、manipriのかわいいスカーフバッグがたくさん出品されていました…ワクワク)。
ファストファッションに安易に走らない
ファッション業界の環境への影響において、ファストファッションが急速に広まってきたことが一因となっていることは否めないと思います。
前回の記事でも書きましたが、ファストファッションがすべて悪いと言うつもりは全くないですし、実際私も、たくさん愛用しています。
ですが、「似合うし安いし、この色(形)持ってないから!」と言う理由だけで買うのは、なるべく控えようと思ったのです。なぜなら振り返ってみると、そう思って買った服ほど、手放すまでのスパンがとても短かったのです。
パーソナルスタイリストの勉強をしたことで、自分に似合う物はほぼ完全に把握できるようになりました。それも後押しして、似合うから買ってしまおう!と思うことが増えたのだと思います。が、
「似合うし安いから」だけでは長く使う理由にはならず、そこに更なる必要性(自分のワードローブに加えることで、既存の服とのコーディネートがブラッシュアップされるか)と、本当に気に入って買ったんだ!という思い入れのようなものがないと、いけなかったようです。
(”服装心理学診断®”で言うと、合理性のほかに愛着性が高いので、よく考えたら、そう言うことですね…)
今はツイッターに私服を載せることもあり、スタイリストっぽい、少し映えるような格好がしたいので、それにはファストファッションメインでは難しいことに気づいた、というのもあります。
選ぶときだけでなく、手放すときどうするか
服を新たに買うときだけでなく、もう着なくなった服を手放すときにも、できることがあります。私は服の状態によって、だいたい3パターンに分けています。
1.まだまだキレイで、デザインも古くない服
メルカリか、地元のリサイクルショップに出します。ZOZOTOWNで購入したものは、ZOZOUSEDに出すこともあります。
2.キレイで着られる状態だが、中古市場で売れなそうな服
ワールドギフトという、途上国支援のサービスに引き取ってもらいます。
送料はかかりますが、例えばメルカリなどですぐに売れないようなものなどは、こちらに出します。雑貨もまとめて送ることができるので、大掛かりに断捨離をしたときは、まだ使える文房具や食器などをまとめて送ったこともあります。
3.着古して毛玉や汚れなどがある服
資源回収の日に資源として出します。コットンのTシャツなどは別に取っておいて、ハサミで小さく切って、ウェスとして使ってから捨てます(母がそうしていました)。
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もう一度いいますが、質の良い服やトレンドのアイテムが安く手軽に買えるのは、とてもありがたいことですし、ファストファッションやプチプラブランドを買わないとか、極端なことを言いたいわけではありません(なんなら提供しているサービスメニューに、「ユニクロGUショッピングコース」があるぐらいです)。
ただ、世界のどこかで起きている問題を知ってしまった以上、機会があれば考え、可能であれば行動に移す、というように、できることを、自分の生活に無理のない範囲で取り入れていきたいな、と思います。
今回はここまで!読んでくださりありがとうございました。
※服装心理診断®は、(社)日本服装心理学協会の著作物です。